電子カルテ導入の手引き

電子カルテで変わること

診療時間は?

電子カルテは、紙カルテより診療時間が余計にかかると思われがちですが、慣れてしまえば電子カルテの方が早く、しかも密度の高い診療が可能です。特に再診の場合は、情報の再利用などによって非常に効率的な診療を行うことができます。

診察スタイルは?

電子カルテの画面を挟み、先生と患者様が同じ画面を見ながら説明し入力する、というスタイルで診療されている先生が多くいらっしゃいます。このような自然な形での情報開示と分かりやすい説明は、患者様の信頼獲得と満足度の向上にとても効果的です。

経営面では?

電子カルテに入力された情報はデータベースに蓄積されます。このデータベースは診療だけでなく、経営面でも有効活用が可能です。例えば、「昨年の春に花粉症の薬を処方した患者様」の一覧リストを出力し、今春の来院を促すダイレクトメールを送付したり、「地域別の来院者数」を分析して看板の設置場所を検討するなど、紙ベースの情報では調べるだけでも大変な労力を必要とすることが簡単にできるようになります。

注意すべき点は?

カルテを電子化することで多くのメリットが得られますが、一方で、電子カルテならではの注意事項もあります。まず第一は個人情報の保護です。紙ならば安全というわけでもありませんが、電子化された情報は小さな媒体に大量の情報をコピーされ、持ち出されるなどの危険性があります。こうしたリスクは情報をサーバに一元管理し、厳重なセキュリティ対策を施すことで回避することができます。また、落雷による瞬時停電等に対応する無停電装置や、万が一のサーバ故障に備えた予備サーバの設置など想定されるリスクに対し、事前に適切な対応をしておくことが重要です。