サステナビリティ委員長メッセージ

専務執行役員(サステナビリティ委員長) 木越浩之

BMLグループは、検査・診断事業を通じて社会の健康増進に貢献するとともに、持続可能な社会の実現に向け責任を果たすことが使命であると認識しています。医療インフラの一翼を担う企業として、環境負荷の低減、社会課題の解決、透明性の高いガバナンスを通じて、ステークホルダーの皆様とともに持続可能な未来を築いてまいります。

当社は2022年度よりサステナビリティ経営に本格的に取り組み、2023年度に、ESG(環境・社会・ガバナンス)及び事業に関して定めた13のマテリアリティを特定しました。マテリアリティのそれぞれにつき、可能な限り数値化したKPIを設定し、第9次中期経営計画の遂行と平仄を合わせながら進捗させています。
サステナビリティ課題への取り組みは、リスクを減少させる観点のみならず、中長期的に企業価値の向上を図る観点を意識し、各部門から様々な情報や意見の収集を行い、サステナビリティ委員会にて議論・協議を重ね、取締役会において更に議論を深めています。
環境面では、積極的な環境貢献を目指し、2030年CO2排出削減目標を従来の25%削減から「30%削減」(2021年度比)に上方修正し、施策の再検討を行いました。再生可能エネルギー導入の推進、営業・集配車両のEV・ハイブリッド化、事業で排出される廃棄物のリサイクルを通じたサーキュラーエコノミーの推進により、事業活動における環境負荷の最小化を加速してまいります。
社会面では、「働きやすく・働きがいのある職場の実現」と「活気あふれる人財と組織の実現」という2つの目標を掲げ、人財への投資、組織風土の改革、働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。人的資本に関する課題として、人財力の底上げ、中核人財の育成、高度専門人財の確保、働きやすい職場環境の整備を掲げ、これらの課題に対し、スキル・キャリア開発や中長期的な活躍を促進するための採用などの取り組みを体系的に進めています。特に重要な戦略の一つである女性活躍推進では、2021年以降ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンに関する研修やワークショップを重ね、組織における女性活躍の重要性について理解を深めてきました。これら取り組みが評価され、本年、女性活躍推進の優良企業に与えられる「えるぼし」の「3つ星」、仕事と育児を両立支援する優良企業に与えられる「プラチナくるみん」を取得しました。
また、サステナブルな社会の実現はサプライチェーン全体での協働が重要との認識のもと、調達面においては「サステナブル調達方針」を策定し、取引先とともに環境・社会・経済に配慮した調達を推進、さらに取引に関しては公正・適正な取引に関する指針を策定し、公正かつ対等な取引に努めるなど、当社と関わる全ての取引先との持続可能な相互の成長・発展に向けた取り組みを進めています。
持続可能な企業経営には、社会に評価される透明性の高い経営が不可欠です。
BMLは、社会に重要な医療インフラの一翼を担う企業であるとの使命のもと、リスク管理体制の強化、ステークホルダーとの建設的な対話を通じてガバナンスを強化し、持続的な企業価値向上を目指してまいります。

今後も臨床検査事業を主体に人々の健康に寄与すべく医療への更なる貢献を目指すとともに、持続可能な地球や社会の実現のためにサステナビリティ経営を推進していく所存です。ステークホルダーの皆様には引き続きご指導ご支援賜りますようお願い申し上げます。

2025年11月
専務執行役員(サステナビリティ委員長)
木越浩之