歯科検査に関するよくあるご質問
よくあるご質問
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歯周疾患関連菌の検出に関するご質問
検査は唾液もペーパーポイントも同じ測定方法ですので、精度的な差は有りません。唾液は口腔内全体の細菌の状況をあらわし、ペーパーポイントは局所の細菌の状況をあらわします。
キットにはペーパーポイントは入っていませんので、医院でお使いの物で結構です。ちなみにサイズは、45番が適当かと思います。
歯科検査、特に歯周疾患に関する検査はまだまだ始まったばかりで、臨床データ(特に菌数を定量した)が取れていないのが現状です。現在、大学等研究機関と基準となるデータを取っていますので、今後、参考値という物が出てくると思います。
歯科検査を始めるにあたり大変苦労している点が、基準値の問題です。通常医科の検査の場合は、大学等研究機関で検査項目を検討し、有用性が確認できてから、弊社のような検査会社がその基礎研究データを基に受託を開始するのですが、歯科の場合、あまりにも過去の研究データが無いのが実情です。今後、歯周病関連菌の量に関して、学会・大学機関等の研究・科研研究などで出されるものと期待しています。
PCR(Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)法及びインベーダー法は、検出目的菌の遺伝子をターゲットにして口腔内における目的菌の有無を検査します。まず唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る必要が有ります。簡単に言うと菌の殻から中身を取り出す作業が必要です。そのため必ず必要な処置行程となります。
通常、残す(抜歯しない)歯牙で、(検査費用も考えると)一番深いポケット1ヵ所と考えます。
ペーパーポイントでのサンプリングでは、稀にこのような比率の関係にあるサンプルに遭遇いたします。この検査の測定方法PCR(Polymerase Chain Reaction ポリメラーゼ連鎖反応)法は、サンプル中に微量に存在する遺伝子(DNA)を、試験管の中で2倍、4倍、8倍、16倍・・・・と2n倍に増やす技術で、平均すると約1,000万倍に増やして検査しています。遺伝子を増やすのには目的菌に合わせたプライマー(増幅のきっかけになる物)を使用します。今回の検査でも総菌数とPg菌では違うプライマーを使用して測定しています。PCR検査の特性上このような事が起こりえますので、今回のデータはポケットの中の大部分をPg菌が占めているとお考え頂きたいと思います。
培養法によるう蝕関連菌の検出に関するご質問
MS培地に生える菌の総数(総レンサ球菌数)でMSB培地に生える菌の総数(ミュータンス菌数)を割っています。この方法に関しては花田先生の指導を受けています。
リスクの判定は
0=0.1%未満
1=0.1%以上1%未満
2=1%以上5%未満
3=5%以上
現在使用しておりますスコア換算表を参考にして下さい。
検体採取後3~4日後には弊社に到着するように送って下さい。時間が経過した検体のデータは、参考値としてみてください。
培養用の検体を綿棒で採取したら速やかに色見本と比べて判定して下さい。
カルチャースワブに吸収される唾液量は約0.2mLで、この試料の綿棒部をPBS3mLで抽出した場合、唾液を直接測定した場合の7~11%が菌数として回収されます。従って、唾液換算でおよそ10%と考えられます。ただし当社の方法では、途中に輸送等の変動要因が有りますので、症例により多小のバラツキが有ると思われます。1mLあたりに換算するには、10倍すれば相当量になります。
弊社の細菌数の単位は、CFU/スワブです。1mL換算するには、前述のように10倍します。
永久歯とみなして単純計算してください。ただし、M(喪失歯)に関しては年齢を考慮して加算するかどうかを判断して下さい。
SM菌、LB菌の単位は提出されたカルチャースワブ当りの菌数(CFU)です。唾液を直接計測するのではなく一度カルチャースワブに浸透させたものを、PBSで抽出しているために正確に唾液1mL当りに換算することは出来ませんが、ほぼ0.1mLに相当する菌量が回収されます。
「ミュータンスレンサ球菌の臨床生物」(クインテッセンス出版)があります。
検体輸送に使用しておりますカルチャースワブは、輸送中に菌が増えたり減ったりしないように工夫されています。4日間であれば検体に問題はありませんので、次の点に留意し検体を(投函)送ってください。
留意点
- 1郵便ポストへは、最終回収時間までに投函する。
- 2最終回収時間を過ぎてしまったら、検体を一時冷蔵庫に保管し翌日早めに投函する。
- 3検体の到着(BMLに)が、連休と重なるような場合は、検体の採取を避けてください。
カリエスリスクの基準的なものは、熊谷先生らのヘルスケア研究会の方法に準じています。う蝕菌比率は当社独自の基準(過去の培地と違う物を使用している為、国立感染症研究所 口腔科学部とデータ取りをして暫定値を設定)としております。
MS菌、LB菌の単位は提出されたカルチャースワブ当りの菌数(CFU)です。唾液を直接計測するのではなく一度シードスワブに浸透させたものを、PBSで抽出しているために正確に唾液1mL当りに換算することは出来ませんが、社内での検討dataでは、ほぼ0.1mLに相当する菌量が回収されます。CFU:colony forming unitと呼ぶ培地上のコロニー数です。
う蝕キットの中で有効期限のあるものは、輸送用のカルチャースワブと封筒の別納(切手代)の日付です。別納に関しては担当郵便局の了解を取っていますので、期限が切れても問題は有りません。スワブに関しましてはビニールの一番下に有効期限の記載があります。通常ですと半年以上はあるはずです。スワブの有効期限が切れた場合には、交換品を送りますので、ご連絡ください。お買い頂いたキットは全て最後まで使える体制にしています。
通常綿棒に吸収される唾液量は約0.2mLで、これが標準となります。この標準的な量を綿棒に吸収させるには、唾液は最低1mL,出来れば2mL以上あるほうが望ましいと思います。
(参考までに)また、低年齢児ではガムを噛ませて刺激唾液を採取するのが難しいので、綿棒をそのまま30秒間くわえさせるサンプリング方法もやられています。この場合、注意点として刺激唾液に比べて菌量が少なく出ます。
主食と間食(菓子類)になります。
フッ素入りの歯磨剤はフッ素洗口としてカウントしています。
培養法による日和見感染菌の検出に関するご質問
次の10項目を培養法にて測定します。MSSA・MRSA・緑膿菌・β溶連菌・肺炎球菌・インフルエンザ菌・肺炎桿菌・セラチ3菌・カタル球菌・カンジダの10項目。検査結果表示は、(-)・(1+)・(2+)・(3+)を表示します。
検体のご採取に関するご質問
検体の到着が、基本的に3日以上続く連休と年末年始(12/29~1/4)以外は大丈夫です。(祝日でない)土曜日も大丈夫です。祝日と年末年始は検査を行なっておりません。検体を出す曜日等より、到着する曜日が重要です。少し余裕をみてご提出をお願いします。また、検体は(特に培養検査の場合)採取した日にご提出して下さい。夕方や夜採取した検体は、一時冷蔵庫に保管し、翌日早めに投函して下さい。
- ※年末年始は、その年の曜日により変わります。その都度ご確認して下さい。
特に問題ありません。ただし、検査依頼される歯科医院等医療施設が複数の場合,特に報告書は契約をした所にしか発送されません。各施設にそれぞれ発送の場合は,各施設で契約をして頂くことになります。
キットのご注文を頂くと、最初の発送時に小判のパンフレットをお送りします。
飲食に関しては、糖分等が菌に影響を与えますし、噛む事によりプラークも剥れますので、検査に影響すると思います。喫煙に関しましては、手持ちのデータが有りませんのでわかりませんが、出来れば控えて頂く方が良いと思います。
ヤマト運輸にて発送しております。発送日の翌日、翌々日には到着します。
現在のところ代理店は通さず全て直販で行っております。
所轄の郵便局に連絡して許可を取っていますのでそのまま使用して下さい。
料金・お支払に関するご質問
請求は月末締めの翌月発送となっておりますので、後日郵送させて頂きます。
1症例はサンプル1回分を指しています。1症例で「唾液」と「ペーパーポイント」を測定する場合は2キット使用します。また、歯周病関連菌検査キットはあくまでも採取と輸送の容器費用で、測定費用は別途掛かります。
検査費用の料金は毎月末締めで、翌月10日頃までに請求書が送付されます。なお、採取資材費用等は、別途お問い合わせをお願いいたします。請求書の表紙裏に取引銀行が数社記載されていますので、ご都合の良い銀行でお振込みください。
歯周病関連菌の検査は測定が終了した月末締めで、検査費用の請求書が発送されます。
株式会社ビー・エム・エル デンタルラボ課